2009年7月 1日
木暮実千代『知られざるその素顔』

以前に一度読書済みだったがやっぱり購入。
この本は木暮実千代の甥である黒川鍾信氏が実績と人気に比べ、まともに語られている本や伝記が殆んどないのはおかしいという事で、彼女の波乱な人生を書き記している本で中々の読み応え。
個人的には彼女のエピソードとしてとても興味深いエピソードは、黒川氏自身の気持ちとして、身内として接している普段の色気とは程遠いざっくばらんで男っぽい性格とイロケのイの字も感じさせないゴッツイ手をした伯母とスクリーンの中では色っぽい色香を発散させる女優木暮実千代がどうしても同一人物とは思えなかったという話や、「台本に書いてある字を暗記するだけでしょ」と苦にしなかった台詞覚えや、上原謙との仲を誤解され小津の「お茶漬けの味」で共演した上原謙の妻の小桜葉子に嫌がらせをされ撮影中に不調に陥ってしまい、そのせいで小津組での評判を落としてしまった話などなど、中々面白いというか興味深い話がいっぱい。
それにしても艶っぽい女優って今は全然いないな、プロポーションだけは無駄に良いの多いけど。
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