2012年2月 8日
『没後150年 歌川国芳展』

『没後150年 歌川国芳展』の前期を昨年末に、後期を先日鑑賞してきた。
日本画・浮世絵好きを自認する私としては"奇想の系譜"に連なる歌川国芳の巡回展が東京に来る事を昨春から首を長くして待っていたワケだが、私同様、首を長くしていた人がこんなに居たのか?と面喰うほど混雑していて参った。
前期は昨年12月も30日に行ったので行列に並ぶなんて事は無かったのだが、後期では行列が出来ていて入場まで30分待ちの状態。入場したら入場したで国芳の絵を観たこと無い人が多いのか、作品前でかぶり付いていて中々動かないので、短気なこちらとしては足早に行ったり来たりを繰り返す羽目になりさすがにちょっと疲れてしまった。
まぁ、前期と後期と殆どの作品が入れ替わったし、どうしても会期半ば以降の方が話題性も高まってくるのでしょうがないのだが...
とりあえず、今企画展での収穫のひとつは、柴田是真と国芳の合筆「瓢箪に画帖」を生鑑賞する事が出来た事。是真の素晴らしい淡く柔らかい筆と国芳の筆がひとつ絵の中に納まっているのには、ただただ感動。
もうひとつは国芳は師匠の歌川豊国(国貞)とソリが合わなかったという事実を知った事。
いかにも職人好きの"べらんめえ"で鳶職の格好を普段から好んでしていた国芳と大先生然としていた国貞とでは、さもありなんという感じなのが面白い。
まぁ国芳と言えば、自分の没年(1861)の30年以上も前に「東都御厩川岸之図」の中で予言しちゃうような変り者だからね。江戸の浮世絵師の中でもこの人ほど愛すべき"町絵師"と呼べる人はいないだろうな。

「東都御厩川岸之図」
興味のある人は期日があと僅かで後期しか観れないけど、観ておくことを強くオススメする。
- by Phantom
- at 21:53
comments
こんばんは。
私のブログにコメントをいただき、ありがとうございました。
歌川国芳は20年くらい前に初めて見て、幕末にこんなすごい芸術家がいるのだと驚き、すっかりファンになりました。
その当時は全く人気がありませんでしたが、今回六本木ヒルズら行って、あまりの混雑に驚きました。
なぜこんなに人気が出てきたのかよくわかりませんが、宣伝が上手だったのかも知れませんね。
個人的には、北斎と国芳はパリで活躍していれば、世界の美術史に残る存在になったと思っています。
こちらこそいつもありがとうございます。
国芳の無邪気さというか粋さが本当に素晴らしいですね。
日本は残念ながら義務教育で音楽でも何でも西洋モノしか教えないですから、「美術といったらヨーロッパ」だと刷り込まれ、大人になってからようやく、灯台下暗し「日本にもこんな美術があったのか?」と発見するパターンが99%ではないでしょうか、私もそんな被害者のひとりですが…さむい話です。
私も北斎と国芳は印象派をかるく凌ぐ存在だと思います。