2010年2月28日

ついつい...クロサワ

一個人
特に目新しい事が書いてある訳でもないので、何も得る事はないのだが、ついつい見出しに"クロサワ"とあり、【保存版特集】となると、無視できないんだよなぁ...まぁ、これは何もクロサワに限った事ではないが、一般誌の見出しで「オズ」や「ミゾグチ」なんてまずありえない事だから。

一個人02

都築政昭氏が全作品記事の解説と監修をしているのでガセネタや間違いは無いし、野上照代氏の証言エピソードのほか、出目監督、山崎努氏のスタッフ&キャストのインタビュー、黒澤和子氏のインタビュー、直筆の絵コンテ、ロケ地案内、黒澤明の出自や年表や、晩年の黒澤が常宿とした事でも有名な京の宿「石原」はじめ幾つかの旅館を紹介しており、生誕100周年にふさわしく力の入った企画になっていてビギナー向け特集としては中々、読み応えあるんじゃないかな。

一個人03

個人的には久々に香川さんのインタビュー記事等の扱いが大きかったのが主な購入動機だけどね(笑)

2010年2月22日

樽酒を購入、つい成瀬巳喜男「噂の娘」がよぎる

菊正宗

宝戒寺のつづき...

頼んでおいたコーヒー豆を引き取った後、「お菓子の家 鎌倉小川軒」など覗きながらトコトコと酒屋の高崎屋本店へ向かい、角打ちでもして帰ろうかなぁ〜と思っていると、店先で菊正宗の樽酒の試飲販売を行なっていたので、すかさず試飲しお買い上げとなった(苦笑)

注がれたカップの酒の香りの嗅ぐとフワッと樽の香りがなんともフルーティな感じをさせる。樽の香りや味を苦手という人もいるかもしれないが、なんとも深い味わいで日頃、呑んでいるものとはまた違う中々の名酒。

そういえば成瀬巳喜男の映画「噂の娘」は千葉早智子演じる酒店の娘とその家族の物語だが、その「噂の娘」の中で酒を量買いするお客とのやり取りの場面がある。千葉早智子演じる主人公がお客の持って来た一升ビンに指定の量を樽から注ぐのだが、ついボーッと他の事を考えてしまい、うっかり量を多く間違えてしまうというシーンだったが、その場面と目の前で行なわれている出来事をダブらせつつ見物、いざ購入となった時に高崎屋のご主人はもちろんボーッとしていた訳ではないが、やはり瓶に購入量よりやや多く入れてくれてご主人曰く「ちょっと多く入れちゃった、アハハ」と笑っていたのが、こちらも可笑しいやら得した気分。

そういえば、小津と言えば蓼科の「ダイヤ菊」があまりに有名だが、成瀬は「白鹿」が好きだったそうだ。白鹿は、まぁいつでも呑めるが、ダイヤ菊は以前に一度しか飲んだ事がないので、今度ぜひ購入してみようと思っている。

2010年2月21日

宝戒寺のしだれ梅

宝戒寺
いつものごとくコーヒー豆を仕入れに鎌倉へ向かう。速攻でお店に顔を出し。

店:「先週来るかと思ってました」

私:「ちょっと散歩して後で取りにくるから挽いておいて」

などと短いやり取りの後、うろうろと宝戒寺へ向かう。


ちょいと「本覚寺」に寄り道。
100222a.jpg本覚寺02

途中は省略、目的地「宝戒寺」に到着。

宝戒寺は幕府執権で得宗の北条高時の屋敷跡に建立された寺で、萩の名所でもある事から別名、「萩寺」とも呼ばれているらしい。
宝戒寺02宝戒寺03宝戒寺のしだれ梅01宝戒寺のしだれ梅02

2010年2月20日

旨いぞ、すいごうさかり

すいごうさかり純米酒
最近、家ではもっぱら日本酒しか呑まない日々が続いているが、頂き物の「すいごうさかり純米酒」が旨い。頂き物で千葉県佐原の蔵元・馬場本店の銘柄らしい。
やや辛口で、辛さの後からパンチの効いた香りが広がりつつ、辛さが喉ごしの良さと共に消えていく。

2010年2月17日

映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』

「ジェネラル・ルージュの凱旋」を観てみたがとても酷い映画だった。

原作にどれだけ忠実なのか知らないので一概に映画だけをあげつらう事は出来ないが、それにしても撮影もテレビドラマ同様な説明的で大げさなショットと移動撮影、教科書通りの役者の順アップの連続で極めてリズムが悪い編集。

竹内結子演じる主人公は愚鈍だけど素朴さだけが取り柄!?みたいなバカ女医師で、終始、存在理由が見出せないが劇中主役で居続けられるという強運な役柄。ラスト近くの爆発事故で救命救急で運ばれてくる大勢の負傷者と手当する医療関係者が大荒わなのに報道ヘリは飛んで救命ヘリは何故とばないのかと上を見て嘆くしか能がないので、役柄と分かっていても演じている竹内結子も本当にバカの子なんじゃないかと思えてくるから損な役だ。(まぁ、賢そうではないけど。)
竹内結子に限らず、阿部寛、尾美としのり、高嶋政伸、平泉成、堺雅人、山本太郎等々、演じる役柄の人物造形もまったく薄っぺらいステレオタイプばかりで、これはもう監督の才能の無さが全ての原因としか言いようが無い。

後半のヤマ場となるべき堺雅人演じる、通称"ジェネラル・ルージュ"は倫理委員会とかいう委員会でつるし上げを受け、弾劾裁判状態になるのだが、そんなジェネラル・ルージュを擁護をする羽田美智子演じる婦長はジェネラルルージュの医療従事者としての使命感に共鳴している同志的絆で結ばれているのかと思いきや、フタを開ければ単なる恋愛的感情が絡んだ女の情欲が根底にあるし、そのジェネラルルージュの方も婦長に対するマザコン的偏愛を婦長に求めていたという陳腐なラブストーリーとして完結してしまう。

そもそもタイトルからして気になっていたのだが、なんで医者という命を救う職業なのに職業として人を殺す役割を担う階級である'"将軍"(ジェネラル)ってあだ名が付くワケ?軍医って設定ならいざしらず...単に音の響きが格好良かったから。という薄っぺらいアイデアを用いただけの事なんだろうけどね。普通、悪意でだろうと好意でだろうと身近な人間にそんな横文字の"響き"がカッコイイ、あだ名なんて付けるかね?そのタイトル決めから破綻しているので脚本(脚色)なんてまともな出来じゃないし、これを決定稿とした製作委員会も無能な連中の集まりで製作委員会方式の構造的欠陥がそのまま画面に反映されたという典型的な作品。

まぁ、「まともな神経じゃ観てられないよ、こんな学芸会」ってシロモノ、久しぶりに凄い映画に出会ってしまった。

2010年2月16日

喜久家のサバリン

喜久家
元町の喜久家洋菓子舗のサバラン、と言うかサバリン。

喜久家らしいオーソドックスでクラシカルな味で誰にも食べやすく甘さもやや控えめで美味しい。
ただ、個人的にはもう少しお酒の味を効かせてもよいかも。
喜久家02

2010年2月14日

2010年の春節

春節01春節02春節03
今日は晴れたので中華街も例年同様、ものすごい混雑。
上の画像に写っているのは子舞が店頭に吊るされた紅包(ホンパオ/御祝儀)をとりおめでとうと商売繁栄を祈る春節伝統行事をしているところ。これが延々と街中を練り歩きながら何時間か続くわけだけど、どうせなのでムービーで少し撮影。ただ、位置取りはサイテーだし、人込みで殆ど何をしているのか分かりにくいと思うが、爆竹の音など雰囲気だけは伝わるかも...程度のもの。


2010年2月13日

「安楽園」

安楽園
中華街は今日から春節のお祭りで普通なら大にぎわいのはずだが、今年はあいにくの雨スタート。ものすごく久しぶりに海員閣でサンマーメン(小津安二郎ファンならお馴染みの)でも食おうかなぁ〜と遅い昼食がてら(ほとんど夕飯時といってもよいが)市場通りへ向かうと、時間帯が中途半端だった為に準備中の札が...
そこで、昔からず〜と興味津々でたまらなかった謎の中華料理店「安楽園」へ入る事にした。
おそらく他方からくる観光客はまずいきなり入る事はないだろうし、地元民の多くも「ここは一体...」と興味はあるが、ちょっと入るには不安が...などと思っている人も多いのではないかなと思う。かく言う私もそのひとりだったし。
安楽園メニュー安楽園窓からの眺め
恐る恐る店の扉を開け「いいですか〜?」と聞くとお店のおばちゃんが「どうぞ、どうぞ〜」と中へ案内してくれて気が付くと円卓テーブルの前でメニューを開き五目タンメンとシューマイを注文。
しばしお店内を見学していると緑茶を出してくれて(中国茶ではなく、何故に日本茶?)と思いつつさらにしばし待つと、五目タンメンが運ばれてきた。オバちゃんは「今日は寒いし雨だからねぇ〜ゆっくりしてしていきなさい、ゆっくりゆっくりね」と、とても家庭的でくつろぎの雰囲気。
安楽園のシューマイ安楽園の五目タンメン
お味の方は、もう凄く美味しいとしか言えない。五目タンメンにのっているあんのとろみ加減といい、具エビのプリプリ感といい、それにスープの味加減が絶妙で、薄味濃厚スープなので食べやすいが完食後の満足感がとても高く上品な味。そしてお店の人気メニューのシューマイも同様で、大きくてボリュームがあるが、シューマイ独特のしつこさや臭みがなく、噂に違わぬ美味しさだ。
あっという間にどちらも完食し食後の満足感に浸っていると、配膳してくれたおばちゃんが「今、熱いお茶を持って来てあげるからね」とお茶のきゅうすに熱いお茶を再び持って来てくれて、その後もしばしくつろいでしまった。

お会計の時も色々と私の世間話に付き合ってもらい最後に「ぜひこれを縁にまたいらしてして下さい」と言っていただいた。もちろんこちらこそ、他のメニューも食べてみたいし、外の喧噪とは一線を画したような空間でほっと一息、ゆっくり食事を楽しみたいんで、これからちょくちょく通わせてもらおうっと。
安楽園店内

2010年2月 9日

映画『インビクタス 負けざる者たち』

インビクタス
イーストウッドの最新作『インビクタス 負けざる者たち』を鑑賞。

わずかに十数年前の実話の映画化なのでネタばれって事もないと思うが、ここ数年のイーストウッド映画としては珍しく晴れ晴れした気分で終わる作品だ。

作品はラグビーを中心に物語が展開していくので、一見すると「スクールウォーズ」や「タイタンズを忘れない」(「タイタンズを〜」はラグビーじゃなくてアメフトだけど)的なスポーツ映画を想像させるが、いわゆるスポーツ映画として撮ってないのが、イーストウッドの素晴らしいところ。そういう意味じゃ「ミリオンダラー・ベイビー」のボクシングと同程度の扱いに留めているが、だからと言ってアパルトヘイト問題など南ア問題に大きくウェイトを置いている訳でもなく、そこはいつものイーストウッドらしい視点で一個の人間を淡々と描いているので素直な気持ちでスクリーンを眺めていられたし、これまで、あまり好きでは無かったマット・デイモンも素晴らしい役作りと演技ですっかり見直してしまった。

が、やはりなんといってもモーガン・フリーマンに尽きる。

聞くところによると、以前ネルソン・マンデラが自伝を発表した折に「もし、貴方を演じてもらうとしたら誰がいいですか?」との質問にマンデラは「モーガン・フリーマン」と答えたらしい。
ストーリーの後半、モーガン・フリーマン扮するネルソン・マンデラ大統領がラグビー・ワールドカップ決勝戦試合前にスタジアムに入場するシーンがあるが、私はその時のモーガン・フリーマンがマンデラ本人に見えてしまった。「このカットだけ実はマンデラ本人がマンデラを演じて入場してるのか?」と、一瞬混乱してしまうくらいにマンデラそのもの。もちろん、私の見たのは錯覚で、マンデラ本人ではないのだが、今まで、映画を観ててあんな錯覚を起こしたのは初めてなので自分でも驚いてしまった。

事実とは言え、出来過ぎな結末だし、前作、前々作が傑作なので、ともすると少し軽い印象を持つかもしれないが、この『インビクタス 負けざる者たち』も文句ない傑作だと思う。

2010年2月 6日

馬さんの店-龍仙-市場館

平日の昼時に久々に中華街にいたのでどこで飯を食うか迷っていたが、どうせなら週末混んでいて中々入る気が失せるお店にしようとフッと目に飛び込んできたのが馬さんの店龍仙の市場館。
龍仙の方もここしばらくご無沙汰だけど、比較的最近オープンした市場通りの市場館は店構えもポップで派手、週末は若いお客連中で一杯なのでなんとなくスルー対象だっただけにこれ幸いと入店。
注文したのはサンマーメンとチャーハン、ザーサイの前菜と杏仁豆腐のランチセット。
サンマーメンとチャーハンのセット
食べてる途中に思い出して撮った写真なのでサンマーメンの具やチャーハンが減ってるのはご愛嬌。

サンマーメンは具野菜のあんかけが程よいとろみと野菜の甘みがスープとバランス良くて美味しい。ただ、チャーハンはちょっと油っぽくてパラパラとはいかなかったようだ、味付けや味の濃さは悪くないだけにちと残念。それにしても一品一品がちゃんとした量なので、中々のボリューム、食べごたえあるが、調子コクと残してしまいかねないのでその辺りは小食の人なら要注意だろうがコストパフォーマンスはさすが馬さんのお店だけあって悪くない。

そのうちまた再訪してみようっと。

2010年2月 1日

ガトー・ド・ボワイヤージュのシブーストロール

シブーストロール1
先日の「とろけるシブースト」と共に買った「シブーストロール」
もう正直、これが本命!と言っても良い程の美味しさ。もちろん、とろけるモンブランもとろけるシブーストも抜群だけど、シブーストロールの美味しさときたら...たまりません。
プリン好きなら文句無しのロールケーキだろう。
濃厚で上品な甘さのカスタードプリン味にやはり「とろけるシブースト」同様、甘酸っぱいカットされたリンゴが入っていて、なおかつ、ロールの底の部分にはパリッとしたパイ生地が敷いてある。フカフカなロールというよりこちらはギュっと詰まった食感で食べごたえある感じ。
シブーストロール2

ヤバい...「とろける〜」と共にしばらくコレばっかり食べそうだ。