伊藤大輔のサイレント期の作品『忠次旅日記』を澤登翠さんの活弁付きで鑑賞。
この前のNFCで行なわれていた『生誕110周年スターと監督大河内傳次郎と伊藤大輔』の時には観る事が出来ず仕舞いだったのででさして間も空かずに再び初鑑賞のチャンスが訪れたのは嬉しい。この作品をセレクトしてくれた野上女史に感謝!
その次は野上照代さんの恩人で、氏のその後の人生を変えたと公言して憚らない伊丹万作監督の『赤西蠣太』をこちらも初鑑賞。
非常にユーモラスでフィルムに独特のリズムがあるのでポンポンと退屈せずに観ていられる、良質のコメディ的作品だった。一人二役で主役を演じた片岡千恵蔵が不細工丸出しの田舎侍を演じていたが二枚目専門の千恵蔵のあんな姿を初めて観て驚いた。野上氏は「千恵蔵はこの役を嫌がっていたらしい」とコメント。
最後は野上照代さんと澤登翠さんによるトークショー。野上氏と伊藤大輔監督、伊丹万作監督との思い出について語っていたが伊藤大輔について「スゴイ監督で頭も良くて怖いんだけど、撮影中、入り込んじゃって泣いたりするので、ウェットなのが嫌いな自分には苦手だった。その点、伊丹監督は理知的で決して泣いたりなんかしなかった。でも今になると伊丹監督の事を含め伊藤監督ともっとお話聞いておけばよかったなぁ、と思う」と話していたのが印象的。その野上女史のクールな語り口とは裏腹に野上氏の前で恐縮しっぱなしの澤登翠さんは伊藤大輔ファンという事で熱く熱く伊藤大輔について語っていたのが2人の少しチグハグな雰囲気を醸しだしていて面白かった。
う~ん、モーレツに『下郎の首』がまた観たくなってきた…やっぱりDVD買おうかな… でもビクトル・エリセのDVDBOXも買わなきゃいかんのに…ま、でも『マルメロの陽光』が入ってないからちと様子見するかな、まだ悩む。
2008年11月04日エントリー記事