2008年03月09日

映画『アメリカン・ギャングスター』

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リドリー・スコットはビジュアリストからストーリーテラーへ昇華したようだ。ここ数年の間の彼の監督作を観ると明らかに映像の語り口が変わっている。別に否定的に捉えているワケではなく客観的な事実として。彼は映像のもう魔術師ではない?!否、そんな事はないと思うが、これまでと明らかに画に対しての執着心が違う。ストーリー展開と心理描写に重点を置いて映像美は二の次なのだ。

この「アメリカン・ギャングスター」にもその傾向がはっきり見てとれる。話の紡ぎ方が流れるように上手くこれまでリドリー・スコットというと「映像は比類ないけど、ストーリーが弱い」という弱点を完全に克服していて演出に自信が漲っている。それが証拠に「ブラック・レイン」辺りまでに見られた描写の不安定さが10年間位の迷走期を経てすっかり消え去り、「グラディエーター」以降、今日では最も安定感のある監督の仲間入りを果たしている。今度製作されるリドリーの新作でもラッセル・クロウが出演するらしいが、あのブヨブヨのオージーはリドリーにとって福男なのだろう。

今作品においてはデンゼル・ワシントンとラッセル・クロウという2人の演技巧者に依るところも大きいと思うが、堂々とした演出に風格すら感じさせ監督として完成しつつある事を強く感じた映画だった。

ノン・フィクションをベースにした作品としてはシドニー・ルメット監督、アル・パチーノ主演の「セルピコ」が思い出されるところだが、この「アメリカン・ギャングスター」も負けずとも劣らない優れた作品だと思う。

2008年03月02日

安めぐみと旧桜木町駅

いつもの図書館帰りのある日、ちょいとクイーンズスクエアへ寄ったところ、上越市のPRイベントという催しをしていて(来年の大河ドラマは上越が舞台らしい)上越市市長が壇上で挨拶などしていた。何となく観るでもなくその周辺をフラァ~っと歩いていたら市長の挨拶の後に安めぐみがゲストで登場したのでさすがに足を止めてしまった。何を隠そう私は結構安めぐみが好きなので、まさか上越市のPRイベント(無料)で安めぐみを間近で眺める事が出来るとは思っていなかった。
こりゃブログに写真でも載せようかと携帯電話を取り出そうとしたけど、どうやら撮影は禁止していたようなのであえなく断念。んまぁ色々あるから撮影禁止は分からないではないけど、無料イベントで芸能イベントではなくあくまでも市の行政イベントなんだから撮影禁止なんてそんな厳しくしなくてもいいとも思うんだが…

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それはそうと廃止された東急東横線旧桜木町駅がノゲ劇場として生まれ変わったようだ。 野毛の名物でもある野毛大道芸を中心にした劇場との事。駅の改札部分を改装して利用している様子だ。

『黒澤明生誕100年プロジェクト』に期待する事は

2010年に生誕100年を迎える黒澤明のプロジェクト「AK(アキラクロサワ)100プロジェクト」が始動したとのいうニュース。

Variety Japan
ベール脱いだ黒澤明生誕100年プロジェクト

先んじては今秋にアメリカで開催される映画芸術科学アカデミー主催の上映会「AKIRA KUROSAWA Exhibition」が行われるらしくAK(アキラクロサワ)100プロジェクトが全面協力するとの事。 「AK(アキラクロサワ)100プロジェクト」には黒澤久雄氏、黒澤和子氏、三船史郎氏、野上照代氏、そして香川京子氏もこのプロジェクトに参加しているらしくとても喜ばしいというか嬉しい事。
やっぱりねぇ~山田五十鈴、久我美子、原節子、等々黒澤作品に出演した女優陣の中でも最多5作品に出演し、今も尚現役の女優として活躍されている香川さんをこのプロジェクトから欠く事なんて考えられないもんなー。

まぁ、これからの2年間はアート面でもビジネス面でも何かと黒澤関連の企画が出て盛り上げるようだけど、やはりもっとも期待したい事は野上照代氏も事あるごとに方々で言っている黒澤明の『トラ・トラ・トラ』監督降板するまでに撮り終えたフィルム(フォックスに保管されているハズとされている)その幻のフィルムの公開とあまりに尺が長すぎるとの理由から当時東宝に大幅カット編集を要求され激怒した黒澤が「フィルムを縦にカットする!」と言い放った『白痴』の完全版の公開。やはりこの二つは黒澤明の偉業を完成させる上で欠かせない事業だ。ハッキリ言ってこのAK(アキラクロサワ)100プロジェクトの意義はそこにあると言っても過言ではないのだから是非この事は達成してもらいたいと思う。