2007年10月21日
映画『グッド・シェパード』

ひと頃良く聴いたピアフの伝記的映画、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』を観るつもりだったが、今の私の気分にエディット・ピアフがマッチしてない事もあり、ロバート・デ・ニーロ監督作品の『グッド・シェパード』の方を観た。
デ・ニーロの演出は思っていたよりはるかに巧みで複雑なプロットを上手くコントロールしている。オーソドックスで抑制の効いた俳優陣の演技、優雅で堂々としていているカメラワークは特に素晴らしい。リズムとテンションを一定に保ちながらスムーズに流れる編集も秀逸。
マット・デイモンはじめアンジェリーナ・ジョリー、ウィリアム・ハート、映画『トランスフォーマー』とは180度違う演技を披露するジョン・タトゥーロ等、出演陣も決して過剰演技にはならずナチュラルな演技できちんと抑揚をつけていて今更ながら上手い。
この作品は、大学時代に軍にスカウトされ第二次大戦時の戦略事務局(OSS)で諜報作戦に従事し、戦後、OSSの延長線上のアメリカ中央情報局(CIA)の創設と冷戦中の諜報作戦に携わり国家に忠誠を尽くした男とその犠牲になった家族との物語で上映時間2時間40分と中々長尺の作品で、けっして『007シリーズ』やマット主演の『ボーン・スプレマシー』のような派手なアクションや見せ場といったシーンは出てこないが、諜報作戦にまつわるエピソードなどは事実かつ徹底的にリアルに描いているので泥臭い話や歴史の裏話が好きな人には、観ごたえある映画だと思う。
- by Phantom
- at 13:31
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