2007年03月09日
映画「ブロークン・フラワーズ」

劇場公開の時、うっかり観逃してしまったジム・ジャームッシュ監督の新作。
ストーリーはアマゾンから引用させて頂く。
昔は、多くの女性と恋愛を楽しんだ元プレイボーイのドン・ジョンストンは、中年となった現在も勝手気ままな独身生活を送る。 そんなドンに恋人のシェリーも愛想を尽かし、ドンから出ていった。そこへ、差出人不明の謎のピンクの手紙が届く。便せんには"あなたと別れて20年、あなたの息子はもうすぐ19歳になります"と書かれていた。それを聞いた親友のウィンストンは、お節介にもドンが当時付き合っていた女性たちを訪ねて回る旅を段取りしてしまう。そして、気乗りのしないドンを強引に息子探しの旅へと送り出すのだった。
淡々と元カノジョ達との再会を繰り返し恐る恐る子供の事を聞き出そうとするビル・マーレィから溢れ出る若枯れ感が同じ男としてなんとも切なくて愛おしい。やはりこの感覚は同性だからこそなのだろうか?男は大抵、恋愛を繰り返し別れを重ねても「しくじったりしてない」と思っているものだが、往々にして、それは大きな思い違いか大ミスである事に気付かされる事がある。まさに“愚かなリ我が恋”といったところだ。
この物語は男にとってはちょっとほろ苦いけど、心のどこかでは憧れてるロマンチックな物語だ。こういう意外と厄介でちっぽけな出来事にフワッと夢見るようなところが男にはあるから、現実社会にアジャストするのに疲れた時など独りでヒッソリ観ると一層良い。
結局、何も見付けられないし、何も分からない。この先どうなるかも分からないまま。でもそれこそが男と女の関係だろう。ただ淡々としてるだけ。
ところで、この様な出来事が私自身に起きたら自分ならどうするだろうか?と考えたが…やっぱり私も旅に出てしまうだろうなと思う。
映画のオープニングとエンディングに流れるHolly Golightly & The Greenhornesの「There Is an End」といい、劇中流れたMarvin Gayeの「I Want You」というベタな選曲がメランコリックな心情とマッチしていて相変わらず、さすがのジャームッシュ。ちょっと「ダウン・バイ・ロー」とトム・ウェイツが恋しくなってきた。
- by Phantom
- at 16:33
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