2006年11月19日
総合芸術
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他の人は1つの映画作品を気に入ったら何回くらい繰り返し観るのだろう…
私の場合、ひとたび気に入ればDVDを買うなり(昔ならビデオかLD)を購入するなりして何度も何度も繰り返しみる。昔、映像を勉強してた時、気に入ったシーンがあればカメラワーク、照明から編集、俳優の芝居、等々を分析しながら観て勉強していたので、未だにその癖が抜けない。という事も影響しているとは思うが、おそらくそれは大した影響ではないだろう。ただ単純に繰り返し観るのが好きなだけなのだ。お気に入りの音楽を繰り返し聴かない人なんていないだろう。
立派な作品(完成度が高い)も好きだが、どーしようもなく救いようのない出来の映画でも1カットでも良いところがあれば結構好きになる事もあるし、お気に入りの俳優が存分に活躍していれば、ストーリーがヘボでも評価が甘くなる事も良くある。
あえて一例を出すとすれば、S・キューブリックの遺作「アイズ・ワイド・ショット」など結構好きだ。
キューブリック自身が認めている様に、彼の作品の中で言えば思いっきり駄作だ。トム・クルーズ夫妻に振り回されたとも思える脚本、陳腐な結末。浅い描写とテーマ。どれを取っても歴代キューブリック作品から比較すれば合格点以下だ。(「フルメタル・ジャケット」もキツイかな…)でも、あの彼特有の柔らかい照明とビジュアル、常に張り詰める緊張感と距離感。これは失われていない。それだけでも担保されていれば単純な私などもう「OK!」と言ってしまう。
映画は総合芸術。文学、音楽、映像、芝居、美術、建築。ありとあらゆる要素が必要で、またどれが欠けても成り立たない。それに関わる人の数と時間も相当なものだ。違う言い方をすると「映画は妥協の産物」でもあるワケで、人生と同じだ。人生は常に“妥協”と“選択”の繰り返しだ。人生において迷わないし、選択を誤らない人などいない。(いたら紹介してくれ)映画はあらゆる人生の縮図を映像化しているに過ぎないのだから人生同様、完璧な映画なるモノはありえない。だからこそ映画は面白いし、あれこれ文句を言いたくなるのだろう。
- by Phantom
- at 01:35
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