2006年11月16日

傑作選映画『日本のいちばん長い日』

日本のいちばん長い日
最近、古めの映画ばかり観返してるが、たまには邦画もと思い手に取ったのは大宅壮一原作、岡本喜八監督の「日本のいちばん長い日」。
この映画は私の邦画生涯ベスト10に入る作品で、東宝創設35周年記念で製作された作品。
大東亜戦争末期、ポツダム宣言の受諾で揺れる日本政府と“国体の護持”を盾に本土決戦で活路を見出そうとする陸軍若手将校らのクーデター騒ぎ、いわゆる「8・15事件」を描いている。
高齢にも関わらず、終戦処理の為に担ぎ出された鈴木貫太郎首相(笠智衆)や若手将校達の突き上げを受け敗軍の将として重圧に苦しむ米内海相(山村聡)阿南陸相(三船敏郎)など当時の日本中枢部の抜き差しならない状況が迫力満点。黒澤映画に欠かせない橋本忍が脚本を担当しているので人物模写と論理構成がしっかりしていて力強いし、岡本喜八監督の独特のテンポと演出が冴えてる。
特にクーデターを画策する若手将校役の黒沢年男や高橋悦史、中丸忠雄らの演技はなかなかだし、加山雄三、志村喬、小林桂樹等々当時の黒澤組、岡本組の常連スター総出演で本当に超豪華。

戦前・戦後のターニングポイントといってもいい出来事のワリにはあまり知られていない歴史だと思うので、こういう事を経て今の平和が築かれているのだという事を知っていてもよいのでないかと思う。

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