2006年11月09日

傑作選映画『二十四時間の情事』

二十四時間の情事
この映画はアラン・レネの長編デビュー作でエマニュエル・リヴァと岡田英次主演の戦後の広島を舞台にした男と女の物語。

戦時中に遭ったつらい過去を引きずりながら生きている男女の24時間のお話で、故郷での心の傷を癒せぬまま生きてきて、反戦映画の撮影の為に広島を訪れていたエマニュエル・リヴァ演じるフランス人女性と、その女性の心の傷に強風を吹きかける岡田英次演じる日本人男性との激しくもつらい恋。二人には二十四時間しか与えられない。

彼女はいわば“過去”で彼は“未来”なのだ。それを交差させて生まれる葛藤は、実は戦争の記憶が薄れつつある現代に対するアンチテーゼで、その事が「何故この映画の舞台が広島なのか?」ということを明確にしている。漠然としか観てなかった十数年前には読み取ることが出来なかったが、今回観直した事でようやく理解する事が出来た気がした。
映画はしょせん光と影でしかないが、その光と影が普段何気なく生きている我々の見落としている視点を浮き彫りにさせてくれる。

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